梅雨前線居座る

 今朝(7月16日)は、久し振りの日の出が見られました。北からの高気圧なので爽やかな冷たいくらいの気温でした。5月中旬の空気だそうです。長雨が続いています。そのメカニズムを調べてみました。

 

 7月初旬から九州を中心とした各地に豪雨災害をもたらした梅雨前線が、日本列島付近に居座り続けている。気象庁によると前線の停滞は19日まで続く見通しで、7月3日から断続的に続く九州での長雨は、西日本豪雨(2018年6月28日〜7月8日)の11日間を超え2週間以上に及ぶことになる。

 

 異例となる前線停滞の長期化は、日本の南側にある太平洋高気圧に一因がある。例年この時期は、太平洋高気圧が張り出して前線を北へ移動させるが、今年はその力が弱い。東京大大気海洋研究所の木本昌秀教授(気象学)によると、インド洋の海面水温が平年より高いことで赤道付近の熱帯太平洋の気圧が低下し、太平洋高気圧を引き留める形になっている。また、日本の北上空で吹く偏西風が、朝鮮半島付近で南側に蛇行していることも前線の北上をしにくくし、日本付近の比較的狭い範囲で停滞が続いているという。

 

 停滞した太平洋高気圧は、海面水温の上昇を招き、日本に流れ込む水蒸気の量を増やす。これが、雨が長引くだけでなく、記録的な豪雨を降らせた要因だ。地球温暖化の影響で海面水温は長期的に上昇する傾向が続いており、木本教授は「梅雨末期の豪雨は今後、頻度や強度が増す前提で避難することを考えなければならない」と強調しています。

 

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