空気感染

 新型コロナウイルス感染症は空気感染ではないと言われています。厚生労働省は、換気扇を回したり、日中は2~3時間ごとに窓を開けたりすることを推奨しています。空気感染ではないのになぜ換気が必要なのでしょうか。

 

新型コロナウイルスの感染経路
 ・ 感染者のせきやくしゃみ、唾液と一緒に放出されたウイルスを吸い込む「飛沫(ひま

  つ)感染」
 ・ウイルスが付着したものに触れた手で粘膜などを触ってうつる「接触感染」とされる。

 

 ウイルスが長時間空気中を漂い、感染者から十分な距離を取っていてもうつる「空気感染」は報告されていません。感染症を専門とする北九州市の山口征啓医師は「はしかや結核と同じように空気感染するなら、もっと集団感染の規模は大きくなる」と指摘しています。

 

 では、なぜ換気が必要なのでしょうか。集団感染が起こっているライブハウスやスポーツジムなどの換気の悪い閉鎖空間では、飛沫が短時間、空気中に漂うことがある。「飛沫がふわふわと舞っている状況では、マスクと顔の隙間からウイルスが侵入するなど、せきやくしゃみで飛んだしぶきよりも多くの人が感染しやすい」といわれています。

 

 マスクと換気は時と場所を選んで行うことが大事なのではないでしょうか。ウイルスが人間の身体に侵入する経路として一番危ないのは手と言われています。人間は、目をかいたり鼻を触ったり口に手をやったり、5分に1回ぐらいは無意識に顔に手をもっていくといわれています。

 

 手洗い・うがいを心掛け、「三密」を避けましょう。マスクがすべてのような世の中になっています。「正しく恐れて、適切な行動」をとることが大事だと思います。

 

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