細菌とウイルス

 今日(3月2日)から「新型コロナウイルス」感染症の流行を抑えるために小中高校が一斉休校になります。
 我が家にも大阪堺市から孫が避難をしてきています。まるで戦時中の疎開のようです。

 感染症とは、細菌やウイルスなどが体に入り増殖することによって起きる病気です。
 細菌とウイルスの違いについて調べてみました。

 

細菌
 細胞を持ち、エネルギー生産をする「生物」

細菌は下記3つの理由から「生物」であるといえます。
・細胞を持つ
・栄養を摂取し、そこからエネルギーを生産している
・細胞分裂を繰り返すことによって生存・増殖もおこなっている
 細胞とは生物を形成する基本単位となるもので、私たち人間を含めたすべての生物が細胞によって構成されています。単細胞生物を除いたすべての生物は複数の細胞によって成り立っており、複数の細胞は基本的には細胞膜や細胞壁によって1つ1つが区切られています。細菌はウイルスより大きく、光学顕微鏡によって観察することができます。

 <代表的な細菌性感染症>
・百日咳
・梅毒 
・結核
・コレラ
・ジフテリア
・マイコプラズマ肺炎
・赤痢
・溶連菌感染症
・O157などの腸管出血性大腸菌感染症 など

 

ウイルス
 生物と似たような構造を持つが、細胞を作らない「物質」

ウイルスが生物であるかどうかは研究者によって意見の別れるところです。しかし下記の理由から「生物である」といい切れないことは事実です。
・細胞がない
・栄養を摂取したり、エネルギーを生産したりしない
・自力で動くことはできない
・ウイルス単体は自力で増殖できない

 ウイルスは細胞がなく、細菌よりさらに単純な構造です。タンパク質でできた「カプシド」という殻のなかに遺伝子情報となる核酸が収められています。また、インフルエンザウイルスなど一部のウイルスには、カプシドの外に「エンベロープ」という膜がついているものもあります。

 

 ウイルスは自力で増殖することができません。しかしウイルスは動植物の細胞のなかに入りこむことができます。どの生物のどの種類の細胞に入り込めるかは、ウイルスの種類によって異なっています。動植物の細胞に入り込んだウイルスは、その細胞の機能を使って自身のコピーを増やしていきます。

<主なウイルス性感染症>
・風邪
・インフルエンザ
・水疱瘡(みずぼうそう)
・おたふくかぜ
・麻疹(はしか)
・風疹
・ウイルス性肝炎(A型・B型・C型)
・デング熱
・エボラ出血熱 など

 

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