県外視察 2日目札幌・尼崎

 11月13日午前中札幌市のコンサートホールを視察し、空路伊丹空港から尼崎市役所で公共施設のマネージメントの取り組みについて説明を受けました。

 

札幌市コンサートホール KITARA

 「優良ホール100選」選定。愛称の「Kitara」には、ギリシャ神話の芸術の神・アポローンの楽器「キタラー」と方位の「北」の意味が込められている。

 その音響は世界的と評価されており、その一例として1998年にバーミンガム市交響楽団を伴って演奏に訪れた指揮者サイモン・ラトルは「近代的なコンサートホールとしては世界一」と評した。

立派なパイプオルガンもありました

尼崎市 公共施設のマネージメントの取り組みについて

 尼崎市では高度経済成長期からバブル経済期にかけて、人口の急増や市民ニーズ等に対応するため、多くの公共施設(市有建築物)を整備してきました。現在、これらの施設の約6割が建築から30年以上経過しており、今後、次々と建替え等の時期を迎えることになります。仮にこれら全てを保有したまま建替え等を行っていく場合、今後45年間の試算で1兆369億円というばく大な経費が必要となります。

 

 一方で、本市の人口は、昭和46年の55.4万人をピークに減少が続いており(平成22年には45.4万人)、国立社会保障・人口問題研究所によると、今後も人口減少や少子高齢化の進展が予測されており、税収の減や社会保障費が膨らむことなどから財政的には今後も厳しい状況が続くことが見込まれます。

 

 こうした状況を踏まえると、今ある全ての施設を保有したまま建替え等をし続けることは事実上不可能であり、持続可能な市民サービスの維持・向上を図っていくためには、中長期的な視点で計画的・戦略的に保有、処分、維持、活用等を行い、身の丈にあった施設保有量・施設規模となるようマネジメントしていく必要があります。

 

 こうしたことから、今後の公共施設のあり方を方向付けるための基本方針(「尼崎市公共施設マネジメント基本方針(平成26年6月)」)を策定しました。

 

基本方針
•圧縮と再編
 廃止・集約・複合化等により施設の圧縮と再編を図り、「量の最適化」を目指します。

 

•予防保全による長寿命化
 施設に不具合が生じてから修繕等を行う事後保全から、劣化状況を把握し、不具合が生じる前に修繕等を行う予防保全へと転換し、施設の質の向上と長寿命化を図り、「質の最適化」を目指します。

 

•効率的・効果的な運営管理
 運営にかかるコスト縮減やサービスの質の向上につながる事業手法等を検討し、「運営コストの最適化」を目指します。 

尼崎市議会 入口

 

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