2019ノーベル賞

 今年のノーベル賞が7日の医学生理学賞を皮切りに発表されました。物理学賞は8日、化学賞は9日、文学賞は10日、平和賞は11日、経済学賞は14日に受賞者が決まる。日本の自然科学系3賞の受賞者はこれまでに23人。昨年は本庶佑・京都大特別教授が医学生理学賞を受けた。今年も日本の研究者が受賞するのか。

 
 受賞が決まったのはアメリカのハーバード大学のウィリアム・ケーリン教授、イギリスのオックスフォード大学のピーター・ラットクリフ教授、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学のグレッグ・セメンザ教授の3人です。
 「細胞の低酸素応答」の解明
 (生命活動の極めて基本的なプロセスの背後にある構造が明らかになっただけでなく、貧血やがんなど多くの病気の治療法や治療薬の開発につながる期待がもたれている。)

 

ノーベル賞
 ダイナマイトの発明者として知られるスウェーデンの化学者、アルフレッド・ノーベル(1833~1896)の遺言に基づき創設されました。遺言には「人類に最大の利益を与えた5分野に賞を贈る」「国籍を問わず、最も価値ある人に授与して欲しい」と残されていた。

 

 第1回の授賞式は1901年、遺言にある5分野、物理学、化学、医学生理学、文学、平和の各賞が贈られました。経済学賞は68年にスウェーデン中央銀行がつくった。現在の賞金は各賞とも900万スウェーデンクローナ。日本円に換算すると約1億円です。各賞最大3人が受賞でき、それぞれで分けています。

 

 これまでの受賞者は、のべ908人と27の組織です。うち女性はのべ52人(マリー・キュリーが2度受賞)です。最年少受賞者は、2014年に17歳で平和賞に選ばれたマララ・ユスフザイさんで、18年に96歳で物理学賞を受賞したアーサー・アシュキン博士が最年長となっています。

 

 日本はどのくらい受賞しているのか。文部科学省のまとめでは、日本の自然科学系3賞の受賞者は23人。米国(265人)、英国(80人)、ドイツ(69人)、フランス(33人)に次いで国別で5位につけています。ノーベルの母国スウェーデンがそれに続いています。

 

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