さざれ石

 年号が令和に変わり、君が代の「さざれ石」が話題となっています。

 

 君が代に登場してくる「さざれ石」とは岐阜県春日村にある天然記念物の石であり、実在しています。
 なぜ「さざれ石」というかというと、これは平安朝の時代にかかれたお伽草子の中の登場人物のお姫様の名前に「さざれのきみ」という名があり、それがもとになっていると言われます。
 さざれ石を漢字で書くと「細石」となるそうで、もともとは小さな石のことをさしています。

 

 君が代の歌詞をみていくと、「さざれ石の巌となりて」という文章になっていますが、これは小さなさざれ石が長年をかけて巌という大きな石になるまでの長い長い年月を示すものとして引き合いにされています。

 

 小さな石が大きくなるなんて?本当にあるの?と思う人がいるかもしれませんが、岐阜県春日村にあるさざれ石の成分は炭酸カルシウムや水酸化鉄によるもので、これら小さな石と石の間にこのような成分がはさまってくることにより石どうしがつながりやがて大きなものになっていくことができるとされています。

 

 学術的には「石灰質角礫岩」という名称で、石灰石が雨水によって成分が溶け出すことにより、粘着力のある乳状液が表面に流れでてゆくことで周辺の小石をつなぐ役割をするということが化学的にも実証されています。

 

 安佐南区内には長束西の高乃宮神社以外に 長束の [長束神社](非公開)、 安東の [ 田中山神社 ]、 緑井の [佐東公民館] に、また、安佐北区可部にも [福王寺](非公開)に 「さざれ石」 があります。

長束西の高乃宮神社

 

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