2020年から「体育の日」が「スポーツの日」と変わります。体育とスポーツの違いは何だろうと考えてみました。
『体育』は英語で『P.T.(physical education)』です。
フィジカル・エディケーション、直訳すると肉体の教育です。健全な身体の発達を促し、人間性を豊かにすることを目的とする教育ともいえます。教育的要素が強いのと、明治時代にこのスポーツという概念が輸入された時、外国に追いつけ追い越せという富国強兵をスローガンにしていたので「遊び」の部分を切り捨て「身体を鍛える」ことを主眼としました。
人材育成のための明治の三育「知育」「徳育」「体育」を指導してきました。明治以来富国強兵の一つとして体育が取り入れられてきました。その流れが今も残っていて日本で『スポーツ』は『体育』という認識のままになっているのではないでしょうか。
『スポーツ』
辞書には「陸上競技、野球、テニス、水泳、ボートレースなどから登山、狩猟、釣りにいたるまで、遊戯・競争・肉体的鍛練の要素を含む身体運動の総称」と書かれています。つまり遊戯もスポーツなわけで、本来の英語の意味には「遊び」や「楽しみ」の要素も含まれています。
こういったことから「体育の日」から「スポーツの日」に変えられたのではないでしょうか。