たけのこ梅雨

 昨日(4月23日)夕方の天気予報で明日から「たけのこ梅雨」になると言っていました。たけのこ梅雨と言う言葉があるのを知りませんでした。

 今朝はしとしとと雨が降っています。久し振りに散歩は休みです。

たけのこ梅雨
 歳時記などによると、伊豆地方の漁師の言葉として「たけのこ梅雨」という言い方があります。もともとは南東の湿った風をいいましたが、湿った風は雨をもたらすところから、雨そのものを指すようにもなりました。
 旧来の「たけのこ梅雨」は陰暦4月~五月の時期、つまり現代なら五月頃の天気のぐづつきを言いましたが、近年は季節を前倒しして、今頃のぐずつきを「たけのこ梅雨」と言います。

 春の雨の呼び方は色々有ります。日本語の深さと美しさではないでしょうか。

春の雨
 ・春雨:はるさめ:2月末から3月の晩春に降る、雨足が細かくしとしと降る雨
 ・紅雨:こうう:春、特に花が咲いている時期に降る雨。赤い花に降り注ぎ、花が散るさ

  まを例えた言葉です。
 ・菜種梅雨:なたねつゆ:3月から4月の菜の花が咲く頃の、しとしとと降る雨。
 ・発火雨:はっかう:24節気の「清明」の頃、やわらかく静かに降る雨。「桃花(とう

  か)の雨」「杏花雨(きょうかう)」とも呼ばれます。桃の花に降る雨が、遠目では火

  を発しているように見えることが語源とも言われています。
 ・卯の花腐し:うのはなくたし:旧暦の卯月に降り続く長雨。卯の花を腐らせるほど続く

  長雨のこと。季語:夏
 ・五月雨:さみだれ:旧暦5月の長雨のこと。
 ・梅雨:つゆ、ばいう:夏至の頃を中心として前後20日ずつの雨期。梅の実が熟す時期の

  ため、梅雨と書きます。昔は、黴(カビ)の生えやすいことから、黴雨とも書き表しま

  した。
 ・走り梅雨:はしりつゆ:梅雨入り前に、雨が続く状態。
 ・暴れ梅雨:あばれつゆ:梅雨時期の終盤に見られる激しい雨のこと。
 ・送り梅雨:おくりつゆ:梅雨の終わりに降る、雷を伴う雨。もうすぐ梅雨明けのサイン

  です。
 ・返り梅雨:かえりつゆ:梅雨明け後に再び雨が降り続くこと。戻り梅雨、残り梅雨と

  も。
 ・空梅雨:からつゆ:雨が少ない梅雨。旱梅雨(ひでりつゆ)、枯れ梅雨(かれつゆ)と

  も。
 ・緑雨:新緑の頃に降る雨のこと。しっとりとして美しい日本の原風景です。
 ・麦雨:麦の実る時期の雨で、梅雨の別称。
 ・小糠雨:こぬかあめ:とても弱く細かく降る雨。春に降るものを指し、秋に降るものは

  霧雨といいます。

 

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