春先の鬱

 春になりました。しかし、春という季節には、精神を不安定にさせる独特の要因が3つ、隠れているそうです。
(1)仕事のこと、お金のこと
  ほとんどの職場で人事異動や部署の再編などを行うのが、春です。
 ・転勤
 ・部署異動
 ・組織の再編(部署が増えたり無くなったり)
 ・役職の昇格・降格
 ・上司や同僚の交替

(2)生活環境の大きな変化
  春に変化するのは、職場だけではありません。家族や友人など身近な人の状況の変化も、ストレッサー(ストレス源)となる場合があります。
   ・自分自身の引越し
   ・親しい友人の引越し
   ・パートナーの転勤
   ・子どもの進学
   ・子どもの就職・独立

(3)気候による心身への影響
 春の気候は、あたたかくて良いことばかりと思われがちですが、じつはその気候にも精神のバランスを不安定にさせる原因が隠れています。
 ・毎日の寒暖差
 ・朝晩の寒暖差
 ・急激な天候(気圧)の変化

春の不調を防ぐ、また乗り切るためには、自律神経のバランスを整えることが大切です。
 自律神経とは、
  1. 緊張や興奮を司る「交感神経」
  2. リラックスや休息を司る「副交感神経」

(1)ゆっくり湯船につかる
  38度前後のぬるめのお湯で、20〜30分ほどゆっくり入浴することです。
(2)バランスのよい食事をとる
  副交感神経(リラックス)の働きを助けるとされる食材は、以下のようなもの。
  ・玄米
  ・大豆
  ・発酵食品(味噌、醤油、漬け物、ヨーグルトなど)
  ・豆乳
  ・赤身の魚
  ・肉
  ・バナナ
(3)睡眠は深く、できるだけ長く
  ・ぬるめのお風呂にゆっくり浸かってリラックス
  ・入浴後は間接照明を利用する
  ・寝る前にテレビ・スマホ・パソコンを見ない
  ・寝室はできるだけ暗くする
  ・夜22時〜翌2時の間は、なるべく寝る
  ・寝付けないときはホットミルクを飲む
(4)全てを意識して「ゆっくりと」
  ・全ての動作を、意識して「ゆっくりと」行いましょう。
(5)自然や動物に触れる
  ・自然や動物に触れることには、ピリピリ興奮している心をほっとやわらげてくれる効

   果があります。
(6)好きな趣味に没頭する
  ・音楽を聞く
  ・読書をする
  ・ゲームをする
  ・連続ドラマを一気見する
  ・ハンドメイドにいそしむ
  ・塗り絵をする
 など、自分だけの楽しみをぜひ見つけて実践してください。
(7)「べき」思考を手放し、考え方をゆるめる
 「べき」という思考を手放すのが有効な手段です。
  ・こうするべき
  ・ああ言うべき
  ・ちゃんとやるべき
  ・約束は守るべき
(8)気持ちを紙の上に吐き出す
 書いているうちに気持ちがスッキリすることもあれば、「こんなことを考えていたのか」と自分でハッと気づくこともあります。
(9)相談しづらい悩みは専門家を探す
 「原因がよく分からない」という春先の心の不調は、
  ・心理カウンセラー
  ・心療内科
  ・精神科
 などで相談してみると、案外あっさり解消されることもあります。

 

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