チョコレート

 2月14日バレンタインデーが近くなりました。バレンタインと言ったらチョコレートです。チョコレートについての健康実験がいこなわれています。

 

 今まで、チョコレートやココアに含まれるカカオポリフェノールは、活性酸素を抑える働きがあることが知られ、生活習慣病に有効であるとの多くの報告がありました。コレステロール値の改善、血圧低下および血管内皮機能の改善、心疾患リスクの低減、インスリン抵抗性の改善といった多岐にわたる臨床試験結果が得られていますが、日本人でのデータは限定的といわざるえない状態でした。

 このような状況を踏まえて行われた今回の実証研究では、日本人を対象としたチョコレートを用いた初の大規模調査を行いました。(愛知学院大学 大澤教授)

 蒲郡市内外の45~69歳までの347人(男性123人、女性224人)に、4週間、カカオポリフェノールを多く含むチョコレート*を毎日一定量(1日5gを5枚、約150 kcal)摂取していただき、摂取前後の血圧測定や血液検査などで身体の状態の変化を検証しました。この実証研究は、愛知県蒲郡市・愛知学院大学・株式会社 明治の産官学の共同で実施いたしました。検査は、蒲郡市民病院で行われ、チョコレートは、平成26年6月中旬から7月中旬に召し上がって頂きました。

※当実証研究ではカカオポリフェノールが多く含まれているチョコレートとして、カカオ分72%のチョコレートを使用

結果
 血圧低下、HDL(善玉)コレステロール値上昇などの効果に加え、BDNF(脳由来神経栄養因子)の上昇や、炎症指標と酸化ストレス指標の低下を新たに確認しました。

血管を広げる働きをするカカオポリフェノール
 チョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、小腸で吸収され、血管の内部に入っていきます。血管の内部に炎症が生じている場合には、その炎症により、血管が狭くなり、赤血球が通り抜けにくくなっています。そこに、カカオポリフェノールが作用することで、炎症が軽減され血管が広くなる効果が期待できます。これによって、赤血球が通りやすくなると考えられます。

1日25g程度、日本人も取り入れたいチョコレート習慣
 欧米では昔からチョコレートを食べる習慣があります。最近では日本でもカロリーが低く、ポリフェノールの多い、おいしいチョコレートが販売されています。こうしたものを1日に25g程度食べる、というのを、日本人の新しい習慣にしていただければと思います。
 また果物などには、カロテンといった、他の種類の抗酸化物質が含まれています。お茶やワインといった飲料にもポリフェノールが含まれており、抗酸化の役割を果たしてくれます。チョコレートを中心にしながら、こうしたものを、日常の食事習慣の中に取り入れることで、健康レベルを向上させていきたいですね。

 

カカオを多く含んだチョコレート製品(この他にも沢山有るようです)
・明治 チョコレート効果 カカオ72%
・森永製菓 カレ・ド・ショコラ カカオ70%
・ブルボン アルフォートミニ チョコレートプレミアム カカオ70
・リンツ エクセレンス 99%カカオ
・寺沢製菓 プレミアム麦チョコ ハイカカオ70%
・ダーデン 有機アガベチョコレート ダーク70%
・アルテルエコ ノワールアンターンス

 

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