日本の四季

 急に寒くなりました。夏が長く暑い暑いと言っていましたが、あっという間に寒くなり、冬が来てしまいました。日本から美しい四季が無くなったような気がします。温暖化が原因と言われています。
 2015年の世界の年平均気温は、2014年に続き2年連続過去最高を更新したといいます(100年あたりで世界は0.71度、日本は1.16度上昇・平成27年12月21日気象庁発表)。
 地球温暖化は、人間の活動によって排出される温室効果ガス(二酸化炭素、一酸化炭素、メタンなど)によることはいうまでもありません。
 小学館から【「日本の四季」がなくなる日 連鎖する異常気象】と言う本が出ています。

 その本によりますと次のようなことが書いてあります。

温暖化で気候は極端化、一方で季節感は後退する
 「気候システムの温暖化には疑う余地がなく、また1950年代以降、観測された変化の多くは数十年から数千年間にわたり前例のないものである。大気と海洋は温暖化して、雪氷の量は減少し、海水面は上昇し、温室効果ガス濃度は増加している。」(IPCC第5次評価報告書・第1次作業部会報告書をもとに気象庁が翻訳した「気候変動2013」から。本書第4章『温暖化と「日本の冬」の将来』に掲載)このような報告書を読むと、温暖化が確実に進行していることを実感し、それが日本の気候にどのような影響をもたらすかが気になります。

それは次のように…(第3章「日本の四季」はどうなる)。
 一、春だけではなく、夏秋にも黄砂は飛んでくる。
 一、竜巻が頻発するようになる。
 一、梅雨明けが遅れ、より長引くようになる。
 一、梅雨明けに集中豪雨が起こりやすくなり、雨量も著しく増加する。
 一、1時間に100ミリを超える雨などによって、堤防決壊、地下道浸水など想定外の被害が多発する。一、台風の数は減るが、狂暴化(スーパー台風)し、コースは全体的にこれまでより東寄りになる。
 とくに日本の冬の将来は、季節風による寒気の南下が弱まり、寒さはゆるむが、日本海側では大雪になる可能性が増えるそうです。いまの秋の終わりや春のはじめのような気候が11月から3月ぐらいまで続き、真冬でも春一番を思わせるような風が吹く。当然冬の終わりが早まれば、桜の開花も早くなる。関東~九州地方では入学式の頃に見頃を迎える桜は、“卒業式の花”となり、入学式の頃には散る花へとなってしまうのです。

 温暖化が進めば異常気象が起こる確率はさらに高まり、日本の四季は、極端化する一方、季節感が後退したものになりそうです。

 

サイト内検索

 

キーワードを入れることで、サイト内記事が検索できます。