冬の蜂

 この夏はすずめ蜂よる被害が多く報告されましたが、その攻撃性の強い働き蜂は、秋に死んでしまって女王蜂だけ越冬するそうです。オスは必要な時だけ生まれ女王蜂に受精すると死んでしまうそうです。スズメバチは女王蜂以外、冬を越えることができません。働き蜂は皆、秋までに死んでしまいます。4月、冬眠から目覚めたスズメバチの女王は、蜂の好む場所(種類により異なる)へ巣を作っていきます。完全に女性優位の世界です。

 冬眠から覚めた女王蜂は弱っており、握ったりでもしなければほとんど刺すことはありません。冬からこの時期までが最もスズメバチがおとなしく、被害の少ない時期です。

 ミツバチだけ集団で越冬するそうです。蓄えた蜜を餌にするそうで、養蜂家は冬の餌(蜜)のやり方が難しいそうです。

「冬の蜂」俳句の季語で冬を表すそうです。
冬の蜂
 冬蜂/凍蜂
 冬季、蜂は体力温存のため、巣の中で仮死状態になって眠っているが、暖かな日には眠りから覚めて、夢うつつで徘徊したりする。動かないことが多く、飛んでもその姿は弱々しい。

 ・ 冬蜂の死に所なく歩きけり 村上鬼城   「定本鬼城句集」
 ・ 我作る菜に死にてあり冬の蜂 杉田久女 「久女句集」

 

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