本屋大賞

 全国の書店員が“今いちばん売りたい本”を決める『2017年本屋大賞』(本屋大賞実行委員会主催)発表会が4月11日、都内で行われ、恩田陸氏(52)の『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)が大賞に選ばれました。第2回の本屋大賞にも輝いていることから、今回が2度目の大賞となり、本屋大賞史上初の快挙となりましたが「2度目はないと思っていたんですけど、まさかいただけると思っていなかったです」と感慨深げに語りました。

 また、同書は、1月に行われた『第156回芥川賞・直木賞(平成28年度下半期)』で直木三十五賞を受賞しており、本屋大賞史上初の“ダブル受賞”となりました。ダブル受賞は初めての事だそうです。

■2017年本屋大賞 順位一覧
大賞:『蜜蜂と遠雷』恩田陸(幻冬舎)
2位:『みかづき』森絵都(集英社)
3位:『罪の声』塩田武士(講談社)
4位:『ツバキ文具店』小川糸(幻冬舎)
5位:『桜風堂ものがたり』村山早紀(PHP研究所)
6位:『暗幕のゲルニカ』原田マハ(新潮社)
7位:『i』西加奈子(ポプラ社)
8位:『夜行』森見登美彦(小学館)
9位:『コンビニ人間』村田沙耶香(文藝春秋)
10位:『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和(サンマーク出版)

『蜜蜂と遠雷』
 数々の名作を産み出してきた恩田陸さんが、「この小説で直木賞を受賞できてすごくうれしかった」と言った力作です。ピアノコンクールを舞台に、4人のピアニストたちが優勝を目指すというシンプルな設定のなかに、豊穣な世界が描かれています。この4人だけで54曲演奏するのですが、その演奏にかける想い、人生、そして音楽の世界が、言葉できちんと書き分けられているのです。4人のピアニストも、天才から努力の人、少年から妻子持ち、常に世界のトップにいる人や挫折を経た人、と幅広く、どんな読者でも感情移入できるはず。とにかく、「圧倒的な」作品です。

  (インターネット記事 引用)

 

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