七夕

 本日(7月7日)は七夕です。その七夕の日にロシアの宇宙船「ソユーズ」が打ち上げられます。空にロマンを感じる七夕の日に国際宇宙ステーションを目指します。

 民間航空会社のパイロット出身で日本人11人目の宇宙飛行士、大西卓哉さんが乗り組むロシアの宇宙船「ソユーズ」が、日本時間本日(7月7日)午前10時36分、中央アジアのカザフスタンから打ち上げられます。
 元全日空のパイロットで、日本人11人目となる宇宙飛行士の大西卓哉さんは、中央アジアのカザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地からロシアの宇宙船「ソユーズ」で国際宇宙ステーションに向かいます。

国際宇宙ステーションは15の国が参加
 国際宇宙ステーションは、無重力状態でさまざまな科学実験を行い、地上の産業や生活に役立つ技術開発などを進める場として、日本やアメリカ、ロシア、ヨーロッパなど15の国が参加しています。1998年に建設が始まり、2年後の2000年から宇宙飛行士の長期滞在も始まって、5年前の2011年に完成しました。当初、2020年までの運用となっていましたが、アメリカが、おととし、運用期間を2024年まで4年間延長することを提案し、これまでに、日本やロシア、カナダが賛同を表明しています。

 国際宇宙ステーションはサッカー場とほぼ同じくらいの大きさで、地球の上空およそ400キロを秒速8キロで飛行し、90分で地球を1周しています。“巨大な科学実験場”として建設され、日本も2008年から、実験棟「きぼう」で、さまざまな科学実験を進めています。

 「きぼう」での実験では、これまでに、新しい薬を作る研究や、新しい材料を作り出す研究、宇宙の無重力空間が生き物に与える影響を調べる研究などが行われています。しかし、JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、新しい薬を作り出す研究では、無重力を利用して質の高いたんぱく質を作ることには成功しているものの、実用化した薬はまだないということです。また、新しい材料を作り出す研究でも、質の高い物質を作ることには成功していますが、実用化した材料はまだ出ていないということです。

 国際宇宙ステーション計画で、日本は、これまでにおよそ9000億円を投じ、運用費として毎年およそ400億円を支出していますが、宇宙での科学実験から地上の産業や生活に応用された成果がまだなく、巨額な投資に見あうだけの効果が得られるかが大きな課題となっています。

        (NHKニュースウエブ引用)

 

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