スーパーエルニーニョ

 今年は寒暖の差が大きく体調管理が難し年となっています。この原因は南米沖に出来ている「エルニーニョ現象」だそうです。南米沖の海域の温度が高いので偏西風が日本の北側で蛇行し寒気が降りにくくなっているのだそうです。その偏西風が急に南に下がって昨日今日のように急に寒くなってきています。

 海外では今年のエルニーニョを「ゴジラエルニーニョ」「スーパーエルニーニョ」「モンスターエルニーニョ」などと呼んで、警戒感をつのらせています。

 今年2015年のエルニーニョ現象が、年末から来春をピークとして観測史上最大規模を記録すると想定されることをNASA(米航空宇宙局)とNOAA(米海洋大気庁)が発表しました。
 エルニーニョ現象は来年の春頃まで続く見通しで、ことによると、過去最大のエルニーニョ年だった1997―1998年を上回る規模となり、世界中で異常気象が多発する可能性が有ると言われています。。

エルニーニョとは
 クリスマス頃に、海水温の変化によってイワシが不漁になることを指して、ペルーの漁師たちが、エルニーニョ(意味:神の男子)と名付けたのが始まりです。その後、この海水温異常はペルー沖のみならず、東部太平洋全体に広がることが知られるようになりました。

 一般的にエルニーニョ年は、日本は暖冬になると言われています。ただ、雪が少なくなるかというとそうでは無いようです。寒気が入りにくくなると、日本の南の海上で寒気と暖気がぶつかって南岸低気圧が発生します。このため、普段雪が少ない東~西日本の太平洋側で雪が降る可能性が高まります。実際、1998年1月のエルニーニョ時には、南岸低気圧により東京の都心で16センチ、甲府で49センチの大雪が観測されました。

 エルニーニョの翌年には、東部太平洋の海水温が低くなるラニーニャ(意味:女の子)がしばしば起きています。近年は地球温暖化の影響も加わり、急激な気象変化が当たり前のようになってきました。今後も激甚な気象災害と向き合って、対策を取らねばならない時代に入ったようです。

 ・太平洋の中央地域では激しい干ばつ被害が発生
 ・太平洋で勢力の強い台風の発生数が増加する
 ・一部地域に厳しい大寒波が訪れる
 ・長期的な豪雨や洪水の被害が発生する

 

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