白ごんどうクジラ

 先日、テレビで体が白いハナゴンドウが和歌山県太地町沖で2頭続いて捕獲され、同町の町立くじらの博物館で飼育されていると放映していました。同館は「白いクジラは珍しいのに、2頭も捕獲されるとは」と驚いているそうです。

 

 博物館によると、

 1頭目は11月23日、2頭目は28日にいずれも同町沖で、あの有名な太地のイルカ追い込み漁で捕獲されました。1頭目は雌で体長2・4メートル、重さ180キロで後頭部など一部に黒い部分が残っていますが、大部分が白色です。

 2頭目は雄で体長2・6メートル、重さ250キロで全身が白い。しかし、いずれも目が通常の個体と同じ黒色であることから、アルビノ(先天性色素欠乏症)ではなく白変個体であることが推測できるという。アルビノは目が赤いそうです。

 2頭は自然プールの同じいけす内で飼育しています。餌のイカを食べ、元気だそうです。

 

 博物館では今後、遺伝子などを調べてアルビノとの相違点などを探ります。桐畑哲雄副館長は「太地町では数年前にも白いハナゴンドウが捕獲されたことがあるが、大変珍しい貴重な個体。2頭とも大事に育てたい」と話しています。現在、公開はしていませんが、体調などを見て検討すると言っています。

 公開したら見に行ってみたいと思います。

 

アルビノと白変個体(リューシ)
 人間をはじめ、多くの動物はメラニン色素(黒色色素)が体色の元になっていますので、そのアメラニスティック(アルビノ)の個体は白くなり、目の瞳孔にもメラニンが無いので血管がそのまま見えてしまい、目が赤く見えます。

 アルビノはメラニン(黒色色素)に関わる遺伝情報を持っていないのでメラニンを作れず、体色が白く成ります。

 白変個体(リューシ)はメラニンなどに関わる色素の遺伝情報を持っています。しかし、体色ではそれが発現していないのです。諸説あるようですが、あえて体色を白くする遺伝情報があるようです。

 リューシの目は基本的に通常通りに黒く成ります。アルビノの目は赤いですが目の機能は悪いと言われています。

              クジラ博物館HPより引用

 

サイト内検索

 

キーワードを入れることで、サイト内記事が検索できます。