彼岸花

 彼岸花が咲き始めました。今朝の散歩で写真を撮ってきました。彼岸花は数々の呼び名が有り、成長サイクルが他の植物と違うという事なので調べてみました。

 

【基本データ】 
 彼岸花:ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。
 田んぼの畦道などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるため、お彼岸の頃に咲く花として親しまれています。
  花言葉は、「情熱」「悲しい思い出」「独立」「再会」「あきらめ」。

 

数々の呼び名
・「曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか)」
 サンスクリット語で天界に咲く花という意味。おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ています。
・「死人花(しびとばな)」「地獄花(じごくばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」
 開花期間が1週間ほどなのに、秋の彼岸と時を同じくするかのように開花する彼岸花は、あの世とこの世が最も通じやすい時期に咲く花でもあります。また、土葬をモグラや野ネズミなどから守る意味もあって墓地などによく植えられているため。
・「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)」
 アルカロイドという毒があるため
・「天蓋花(てんがいばな)」「狐の松明(きつねのたいまつ)」「狐のかんざし」「剃刀花(かみそりばな)」
  花の様子から

 

全く逆の生長サイクル
【 秋に急成長・開花 】
 彼岸花は、秋雨が降ってやがてお彼岸という頃になると芽を出し、1日に10cm近くも茎が伸びて、瞬く間に50センチ位になり、あの真っ赤な花を咲かせます。そして1週間ほどで花も茎も枯れてしまい、今度は球根から緑の葉っぱがすくすくと伸びてくるのです。
 
【冬に葉を茂らせる 】
 冬になって周りの植物が枯れても、たわわにしげった葉っぱのままで冬を越します。

 

【 春に光合成 】
せっせと光合成をして球根に栄養をため込みます。

 

【 夏に枯れる 】
 夏を迎える頃には、葉を枯らして休眠期に入ってしまいます。

 

【 再び秋に開花 】
やがて秋雨をたっぷり含んでから、急ピッチで姿をあらわして、再び花を咲かせます。

まるで普通の草花とサイクルが逆です。彼岸花には、鮮やかな赤だけでなく白や黄色いものもありますが、いずれも根のところに毒をもっています。

 


 

咲き始め

満開

安川(土手が彼岸花で真っ赤になっています)

 

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