梅雨入り

 気象庁は昨日(6月4日)、中国、近畿、東海地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。中国、近畿はいずれも平年より3日早く、昨年より8日遅い。東海は平年より4日早く、昨年より7日遅い。 

 

 気象庁は5月27日、3か月予報を発表しました。それによると2014年の梅雨は、エルニーニョ現象が発生する可能性が高く、日本付近もその影響を受ける見込みです。そのため、全国的に季節の進みが遅くなるでしょう。

 

~エルニーニョ現象とは?~
 エルニーニョ現象とは、東太平洋の赤道付近の海面水温が平年に比べて高くなる現象です。エルニーニョ現象が発生すると、この海域の対流活動が変化し、それが他の地域の対流活動にも影響を与えることで、世界各地で異常気象が起こりやすくなります。日本付近では、太平洋西部熱帯域の海面水温が下がって対流活動が不活発になることで、夏は冷夏、冬は暖冬となる傾向があります。

 

 6月は梅雨前線の北上が遅く、本州付近では晴れる日が多い見込みです。このため、梅雨入りは平年より遅いところが多いでしょう。7月は梅雨前線が本州付近に停滞しやすく、全国的にぐずついた天気となる見込みです。全般に、梅雨明けも遅いでしょう。沖縄では、7月は晴れて暑くなる日が多いでしょう。
 と予想していました。しかし、昨日、東海地方まで梅雨入り宣言が出されました。

 

地方      平成26年   平年差   昨年差    平年       昨年
沖縄      5月5日ごろ 4日早い  5日早い 5月 9日ごろ  5月10日ごろ
奄美      5月11日ごろ 同じ     1日遅い 5月11日ごろ  5月10日ごろ
九州南部6月2日ごろ 2日遅い  6日遅い 5月31日ごろ  5月27日ごろ
九州北部6月2日ごろ 3日早い  6日遅い 6月 5日ごろ  5月27日ごろ
四国      6月3日ごろ 2日早い  7日遅い 6月 5日ごろ  5月27日ごろ
中国      6月4日ごろ 3日早い  8日遅い 6月 7日ごろ  5月27日ごろ
近畿      6月4日ごろ 3日早い  8日遅い 6月 7日ごろ  5月27日ごろ
東海      6月4日ごろ 4日早い  7日遅い 6月 8日ごろ  5月28日ごろ

 

 今年の気象庁の発表した3か月予報は外れた状況ですが、どのように理解すれば良いか調べてみました。

 フジテレビの「とくダネ」と言う番組で小倉メインキャスターが同じ疑問をもって天気予報氏の天達さんに聞いた記事が載っていましたので掲載します。

 梅雨入り判断は、もともと難しいとされる。日付は、断定せずに「日ごろ」としており、5日間程度の幅を見込んでいる。
 梅雨入り・梅雨明けは「5日間程度の移り変わりの期間」があり、「その中日あたりを梅雨入り(梅雨明け)」と発表するため、そもそも「この日から梅雨です!」とはっきり宣言するものではないのです。この微妙なニュアンスを解説するのが、気象予報士にとって難しいところです。
 梅雨入りを修正せざるをえない年もある。関東甲信地方では、過去10年で、梅雨入りを修正したケースは99年(6月3日から17日)と、01年(6月6日を5日)の2回ある。実はしれっと後で修正してたなんて!

 

結局これからってどうなるの?
 梅雨入りしてからは、日本列島に近づけば激しい雨をもたらし、遠のけば空梅雨で気温も高くなるという予想。
 7月に入ると、集中豪雨や竜巻の発生など不安定な天候をもたらし要警戒だ。しかし、8月になると北日本を中心に冷夏がやってくるらしい。北日本では冷夏、東・西日本では2~3日晴れたあと雨が降るような天候不順が続くという。

 

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