おめでとう イチロー

 先程、イチローが4000本安打を達成しました。対ブルージェイズ戦で投手は先発のナックルボーラー右腕ディッキー(昨年サイヤング賞受賞)でした。イチローの第1打席、初球は内角低めのナックルを見極めボール、2球目、内角の球を空振り、3球目、外角の球を打って三遊間を破るヒット!   日米4000安打達成!! 素晴らしい!!!

 

 ベンチからはナインが出てきて一塁ベース上にいるイチローを祝福。記念のボールは、中継した川崎が、きれいにこねてヤンキースベンチへ持っていきました。黒田も川崎もうれしそうに祝福していました。

 

 イチローが移籍したとき、多くのスカウトや関係者がイチローの大リーグでの成功を疑っていたのがうそのようだ。当時、野茂英雄をはじめ米国で活躍する日本人投手はいたものの、大リーグのチームが日本人野手と契約するのはイチローが初めてだった。イチローは2001年、シアトル・マリナーズと契約し、ステロイド全盛の時代にその打って走る打法を海の向こうに持ち込んだ。

 

 ロングボール(長打が主流)の大リーグで、スモールボール(短打を中心とした手堅い機動力重視)スタイルのイチローが通用するのかどうか、日本野球の競争力が試されることになった。イチローのマリナーズへの移籍をめぐって日本人の心にあったのは次のような問いだ。もし現代において最高の日本人野手とされるイチローをもってしても世界最高の野球選手に太刀打ちできないとすれば、それは日本の野球、日本のスポーツ、日本人アスリートにとってどういうことを意味するのか。

 

 イチローは大リーグに適応できるのかという懸念をたちまち払拭(ふっしょく)し、初年にアメリカンリーグMVPと新人王を同時に獲得した。だが、恐らく日本のファンにとってもっと重要なのは、イチローが自らのスタイルを変えずにそれを達成したことだろう。イチローは内野左側に緩いゴロを放っては足で安打を着実に稼ぐというそのスタイルで、日本で7度首位打者に輝いた。

 

 もちろん、イチローは時折ホームランを飛ばそうと思えば、そうすることもできる。バッティング練習では次から次へとホームランを放っているのは有名だ。しかし、日本で受け入れられたプレースタイルを変えることは決してなかった。イチローはかつて記者に対して、打率2割2分で許されるのであれば、恐らく1シーズンでホームランを40本打てるだろうと冗談で言ったこともある。

 

 イチローの成功は多くの意味で、国内最高の選手は世界最高の選手にもなり得るとの自信を日本に与えた。06年と09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での日本の優勝にイチローが貢献したのも驚くべきことではない。

 

 現在39歳となったイチローは以前ほどの足の速さはなく、成績も大きく落ち込んでいる。大リーグでの13年間で打った安打は2721本。ピート・ローズが達成した4256本という歴代1位の記録を破り、大リーグで3000本安打達成に近づくには、恐らくあと丸2シーズン、けがなく過ごすことが必要だろう。

 

 イチローはNHKの取材で、4000本まであと1本となりいつもよりプレッシャーを感じているかと聞かれると「打たなければいけないと思っているのは毎回だ。しんどくないときなんかない」と答えた。
           (インターネット「リアルタイム日本」)記事引用

 

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