イミダペプチド

 暑い日が続いていますが「夏バテ」を起こしている人もいるのではないでしょうか。テレビ等で夏バテ対処法を紹介していました。注目されているのは「イミダペプチド」と言う物質です。

 

 テレビ等でよく言われている疲れからの回復は、「よく休み、イミダペプチドを豊富に含む食品を毎日摂取すること!」だそうです。

 イミダペプチドとはタンパク質の一種で、疲労を回復させることが医学的に証明された物質です。大阪府内科医会の協力を得て実施した臨床試験では、鶏胸肉から抽出したイミダペプチド200mgを含有させた飲料(日本予防医薬株式会社製)の2週間の摂取で、75%以上の方に明かな抗疲労効果が確認されました。この物質は、鳥の胸肉に多く含まれる物質で、渡り鳥が驚異的な長い距離を休むことなく飛び続けられる秘密もこれにあるとされています。

 その他、カツオやマグロなどの回遊魚にもイミダペプチドが多く含まれています。さらに、ビタミンCと一緒に取ると疲労を2倍早く解消できることがわかっているので、一緒に取ると良いと言われています。いずれも、一回限りではなく毎日続けること。そして、できれば朝など疲れる作業をする前にイミダペプチドを摂取することがコツだそうです。

 

”夏バテ起こす原因物質FF”。
 この「FF」とは、脳の中に発生する特殊なたんぱく質の疲労因子のことで、夏バテの原因となり、さらに悪化すると慢性疲労症候群を起こす疲労原因物質です。
 「FF」は脳の中の疲労中枢に発生し、体に影響を及ぼしますが、そこはまた自律神経の中枢部でもあるため、夏の間に猛暑の屋外と冷房の効いた室内を頻繁に行き来したり、冷たい飲食を繰り返すと、自律神経が酷使され乱れることになり、「FF」の働きを増幅させ、夏バテや疲労の症状を悪化させることになります。

 

 夏バテを回復させるには、何よりも正しい睡眠が必要だそうで、それには足元を温めて寝るのが効果的だということです。昔から言われる頭寒足熱です。寝苦しい夜は、夜中に何度も目が覚めるよりはクーラーは適温ならつけっ放しで寝た方がよく、ただ足元は冷やさないようにします。

 

 これまで、夏バテや疲労対策とされてきた常識は実は、最新の疲労研究でその常識がかなり間違っていたことが証明されています。

例えば・・・

①夏バテにウナギを食べる
②熱い風呂に入る
③疲れてイライラしたらカルシウムを摂る
④疲れたらコーヒーや栄養ドリンクを飲む
⑤毎日、運動して汗を流す

 なんとなく正しそうに思えるこれらの夏バテ対策、実はすべてウソだと言われています。
 ウナギは、確かにビタミンや脂肪を豊富に含む高カロリー食品ですが、新鮮な食料が不足していた江戸時代ならともかく、今はカロリー不足で疲労することなんてほとんどありません。むしろ胃への負担が高くなって逆効果です。また、熱い風呂は体温を一定に保とうとする自律神経への負担が高くNG・・・。コーヒーや栄養ドリンクは、カフェインの覚醒作用で疲労感を一時的に除去させるものの、疲労は逆に蓄積することが分かっています。疲れたときにイライラするのは自然の生理現象であり、カルシウムを摂取しても効果がないだけでなく、カルシウムの過剰摂取は、動脈硬化や心筋梗塞、結石の原因にもなってしまいます。まして、疲れているのに運動することなんてもってのほかです。

 

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