夾竹桃

 今日で7月も終わります。明日から8月です。梅雨明けが早かったので暑い夏が長く続きます。
 夾竹桃は市の花です。昭和48年(1973年)11月3日、広島市は「市の木」としてクスノキが、「市の花」としてキョウチクトウが制定されました。

 

市役所玄関横の慰霊碑の夾竹桃が綺麗に咲いています。

 

キョウチクトウ(夾竹桃、学名: Nerium oleander var. indicum)
 キョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑低木もしくは常緑小高木である。
 和名は、葉がタケに似ていること、花がモモに似ていることから。
 インド原産。日本へは、中国を経て江戸時代中期に伝来したという。
花言葉
 用心、危険、油断しない

 市町村の花として夾竹桃を千葉市・御宿町・尼崎市・広島市・鹿児島市が制定しています。
 このほか、佐世保市でも市の花に指定されていたが、毒性を理由として指定を取り消されている。

 

夾竹桃の毒性
 キョウチクトウは優れた園芸植物ではあるが、経口毒性があり、野外活動の際に調理に用いたり、家畜が食べたりしないよう注意が必要である。花、葉、枝、根、果実すべての部分と、周辺の土壌にも毒性がある。生木を燃した煙も毒。腐葉土にしても1年間は毒性が残るため、腐葉土にする際にも注意を要する。

中毒症状としては、摂取した1時間後辺りに、疝痛、下痢、頻脈、運動失調、食欲不振などがある。

中毒事例
・枝を箸代わりに利用し、中毒した例がある。
・フランスでキョウチクトウの枝を串焼きの串に利用して死亡者が出た例がある。
・1980年に、千葉県の農場で牛に与える飼料の中にキョウチクトウの葉が混入する事故があり、この飼料を食べた乳牛20頭が中毒をおこし、そのうちの9頭が死亡した。混入した量は、牛1頭あたり、乾いたキョウチクトウの葉約0.5g程度だったという[4]。家畜がキョウチクトウを食べることで中毒症が問題になる。致死量は乾燥葉で50mg/kg(牛、経口)という報告がある。
・福岡市では、2009年12月、「毒性が強い」として市立学校に栽植されているキョウチクトウを伐採する方針を打ち出したが、間もなく撤回している。


広島市の「市の木」「市の花」制定手順
 「市の木」「市の花」候補木・花選定委員会(委員は市議会議員2名、学識経験者2名、報道機関1名、市職員3名の計8名)があたり、昭和48年(1973年)9月29日に候補木としてクスノキ・タイサンボク・クロガネモチが、候補花としてフヨウ・カンナ・キョウチクトウがそれぞれ選定されました。

 昭和48年(1973年)10月3日の新聞6紙に応募用紙を折り込むとともに、市の各施設の窓口に応募用紙をおき、募集を開始しました。応募期間は昭和48年(1973年)10月3日から同月27日まででした。

 昭和48年(1973年)10月29日、得票数を集計し最多得票を得たクスノキ・キョウチクトウがそれぞれ「市の木」「市の花」として選ばれました。

 昭和48年(1973年)11月3日、広島市「市の木」「市の花」制定記念式が広島市基町の中央公園「花の精」前広場で行われ、「市の木」としてクスノキが、「市の花」としてキョウチクトウが制定されました。

 

サイト内検索

 

キーワードを入れることで、サイト内記事が検索できます。