酒と遺伝子

 昨日都道府県別アルコール消費量を書きました。酒の強さは遺伝子で決まるそうです。

遺伝で決まる酒の強さ

 酒に強い人と弱い人がいる。元筑波大学教授の原田勝二氏によると、それはアルコールを分解するALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素2)をつくる遺伝子型の違いによるという。

 酒を飲むとアルコールは主として肝臓内で代謝され、アルコール脱水素酵素によってアセトアルデヒドになり、これは酢酸まで分解され、最終的に炭酸ガスと水になる。アセトアルデヒドを酢酸に分解するために、もっとも重要な酵素はALDH2である。

 ALDH2には、活性を持つ酵素をつくるN型遺伝子と活性を持たない酵素をつくるD型遺伝子がある。これらは両親から1つずつ受け継ぐことになるので、NN型、ND型、DD型の3つの型が生じる。NN型はアセトアルデヒドの分解能が高く、DD型は分解能が悪い。ND型はその中間にある。

 アセトアルデヒドは毒物で、これが体内にたまると顔が赤くなったり、気分が悪くなったり、心臓がどきどきしたり、息苦しくなったり、汗をかいたりする。そのため、アセトアルデヒドの分解能の悪いDD型は悪酔いや二日酔いを起こしやすい。

 一方アセトアルデヒドの分解能の高いNN型は酒豪になりやすい。日本人の場合、NN型は55%、DD型は5%、その中間のND型は40%の割合で存在する。遺伝子の違いは人種によって異なり、白人や黒人はD型遺伝子を持つ人はほとんどいないので、酒に強いという。酒に弱い人は酒量を適度にし、強い人は肝臓病やアルコール依存症になりやすいので十分な注意が必要だ。
(新宿医院院長  新居 裕久)HP引用

 

 ちなみに、アフリカ系黒人、ヨーロッパ系白人・アメリカ先住民には「低活性型」・「不活性型」はいません。黒人・白人は、お酒が強い人種だということです。


 アルコール(飲酒)感受性 遺伝子検査キットと言う物があるそうです。遺伝子ALDH2を解析して、アセトアルデヒド脱水素酵素の活性タイプを判定します。( 活性型 or 低活性型 or 不活性型 )遺伝子は生涯変わることはありません。

 

 2007年、世界保健機関(WHO)は、アルコールとがん(癌)の因果関係についての見解を20年ぶりに見直し、全世界に発表しました。

 

世界保健機関は、『アルコールはガンを引き起こす元凶』と指摘。

 アルコールの分解過程で重要な役割を果たす、アセトアルデヒド脱水素酵素の遺伝子ALDH2の一部が欠損して、酵素の働きが悪い「低活性型」の人は
(日本人の約40%)、飲酒(アルコール)の量に比例して食道がんになる危険が高まり、その発症リスクは、酵素の働きが正常な人の最大12倍になるとした。

 また、WHOが以前に飲酒との関係を認定していたのは食道がんと肝臓がんだけだったが、今回は口腔がん・咽頭がん・喉頭がん・大腸がん・膵臓がん
そして、女性の乳がんとの間にも『因果関係があるのは確実』とした。

 近年、女性の社会進出はめざましいものです。そのためでしょうか。仕事上の付き合いや、ストレス解消のためにお酒を飲む女性が急増しています。そして、それと共に、飲酒により「乳がん」になるリスクが拡大しています。


 

 

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