春一番

 広島地方気象台は1日、中国地方で「春一番」が吹いたと発表しました。昨年より5日早く、関東と九州北部(山口県含む)、四国の各地方でも観測しました。

 3月1日広島では大した風は吹きませんでしたが、山陰地方で吹いたそうです。中国地方のどこかで下記の条件が合えば発表となるそうです。広島に限定して言えば昨日でしょうかね。 

 

 春1番の発生条件は
 (1)その年初めて
 (2)立春から春分までの間に、
 (3)日本海を進む低気圧に向かって、南側の高気圧から
 (4)10分間平均で風速8m/s以上の風が吹き込み、
 (5)前日に比べて気温が上昇(概ね3℃以上)することが認定条件。

 

 5条件を揃えることが、大変みたいで、関東地方の春一番は2年ぶりで、昨年は「春一番」の条件を満たす条件がそろいませんでした。春一番は必ずしも毎年発生する訳ではなく、春分の日までに諸項目を満たす認定基準にあてはまらなければ、地域によって気象台は「春一番の観測なし」と発表する年もあります。逆に立春の前に、諸条件を満たし南方の暖かい風が吹き込み全国的に気温が上昇しても、定義上、気象庁は「春一番」と認めません。(2)の条件に当てはまらい訳ですから。

 

 春一番は「春の季語」ですから、春でないとダメなんです。

 

語源
 気象庁は「春一番」の語源について、石川県能登地方や、三重県志摩地方以西で昔から用いられたという例を挙げ、諸説があるとしつつ、安政6年(1859年)2月13日、長崎県壱岐郡郷ノ浦町(現・壱岐市)の漁師が出漁中、おりからの強風によって船が転覆し、53人の死者を出して以降、漁師らがこの強い南風を「春一」または「春一番」と呼ぶようになったと紹介しています。

 

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