キラキラネーム

 近頃、小中学校の卒業式・入学式に行っても読めない名前が増えています。世界に一つしかない名前を子供につけたいと言う思いで当て字等を使って命名する親が増えているというものです。その名前を「キラキラネーム」と呼ぶのだそうです。また、DQN(ドキュン)とも呼ぶことがあるそうです。DQN(ドキュン)とは、日本で使われるインターネットスラング・蔑称の一つです。
 思いはわかりますが、親の遊び心で名前を付けられたら子供は迷惑だと思います。一時期の暴走族が当て字を使って名前を付けていました。何か同じように感じます。名前は一生涯変わりません。親の思いや子供の将来を考えて漢字を考えることは大事だと思いますが、あまりの読めない変わった名前は考え物だと思います。

 

 吉田兼好は徒然草の百十六段で「人の名も、目慣れぬ文字を付かんとする、益なき事なり。何事も、珍しき事を求め、異説を好むは、浅才の人の必ずある事なりとぞ(やたらと凝った名前をつけるのは、いかにも教養のない人がやりそうなことである)」と書き記している。

 

振門体(ふるもんてぃ)・嘉緒翠(かおす)・芽凸(がこ)・芯次威(しんでぃー)・萌羅等南(もららな) ・陽(ぴん)
京桜靖(きょおせい)・ビス湖(びすこ)・大描夢(ひがむ)・赤苺(にゅうい)・美波瑠璃(びばるり)・羅似(きらい)
美々魅(みみみ)・愛保(らぶほ)・とっぽ(とっぽ)・束生夏(ばなな)・星影夢(ぽえむ)・神生理(かおり)
陽夏照(ひげき)・空々(くうそ)・流墨愛(るぴあ)・姫奈(ぴいな)・奇跡(だいや)・おかし子(おかしこ) ・雅龍(がある)
美依羅(みいら)・新愛(にゅら)・炎皇斗(かおす)・愛ん(あみん)希星(きらら)・絆星(きら)・来桜(らら)
月(あかり)・天響(てぃな)・緑輝(さふぁいあ)・火星(まあず)・葵絆(きずな)


悪魔ちゃん命名騒動
 1993年8月11日、東京都昭島市の役所に「悪魔」と命名した男児の出生届が出された。「悪」も「魔」も常用漢字の範囲であることから受付されたが、市が法務省民事局に本件の受理の可否に付き照会したところ、子供の福祉を害する可能性があるとして、親権の濫用を理由に不受理となった。

 届出者は、東京家裁八王子支部に不服申し立てを行い市役所と争った結果、家裁は「命名権の乱用で戸籍法違反であるが、手続き論的立場から受理を認める(親側勝訴)」との判断を下したが、市側は東京高裁に即時抗告した。 その後両親は、男児が悪魔との名前に反応していることを理由に、他の漢字を用いて再度「あくま」の名で届け出ようとしたが、市役所は不受理とした。届出者は類似した音の名前を届け出て、これが受理された。両親は不服申立を取り下げ、市側もこれに同意したことから、即時抗告審は未決のまま終局となった。

 本件は、当初届け出ようとした名前の特異性から話題になり、マスメディアにより大きく報道された。また届出者である両親は、マスメディアに出演して正当性をアピールしていた。

 この騒動を経て名付けた父親とその乳児は時の人となり、「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」・「進め!電波少年」などに出演した。

 なお、当男児の父親はこの騒動から3年後の1996年7月に覚せい剤取締法違反で逮捕されている。

 

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