重粒子線勉強会

昨日(6月5日)九州重粒子線施設管理株式会社代表取締役の「山野 宏」社長を講師にお願いし、重粒子線の勉強会を開催しました。市議会議員・商工会議所・広島県医師会・広島市職員等、参加者は46名と多くの人の参加が有りました。
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 九州国際重粒子線がん治療センター(サガ ハイマット)は4年前からプロジェクトが始まり今年10月ごろ完成だそうです。
 佐賀県で始 まったプロジェクトが現在では大学・経済界・行政を含め広域なプロジェクトに広がっているそうです。福岡県も補助金を出し福岡市も補助金についいて考えて いるようです。大学も九州大学をはじめ周辺の大学が全て協力をする体制になっているようです。(医師・物理療法士・X線療法士等の育成)経済界は九州電力 を始め九州の色々な会社が参加を申し出ているようです。九州・山口をエリアとして広域な治療施設として完成を待たれています。

 山野 宏氏は平成4年から5年間広島市の助役として勤められています。札幌・仙台・広島にこのような施設を作ったら良いと話されていました。また、骨肉種は重粒子線、幼児のがんには陽子線が有効的だとも話しておられました。
 広島市も広島駅北口に県・市・県医師会が高精度放射線医療センターを計画しています。高精度放射線については民間病院を含め沢山あります。重粒子線を用いた治療施設の方が今必要な気がしています。(中四国にはありません)

1 粒子線の特性
 エックス線やガンマ線は、がん病巣に対して対外から照射すると、体の表面近くで放射線量が最大となり、それ以降は次第に減少していき、体の深いところにあるがん病巣に十分なダメージを与えることができない。
 一方、粒子線は、体の表面では放射線量が弱く、がん病巣において放射線量がピークになる特性(ブラッグ・ピーク)を有している。
 
2 粒子線治療の特長・有効性
  粒子線治療は、次の特長があり、がんの治療法として、極めて有効である。

 (1) 線量集中性に優れ、効果的な治療が可能
 粒子線治療は、エックス線治療に比べて線量集中性が高く、正常細胞へのダメージを最小限に抑えること ができる。このため、重要臓器に近く、外科手術が難しい症例にも適応できる。また、がん病巣だけへの線量増加が可能であり、効果的な治療が可能である。

 (2) 痛みを伴わず、体の欠損が少ない
 粒子線治療は、体を切開する必要がないがんの治療法であり、痛みを伴わず、がん病巣周辺の臓器や体の形態を温存できる。このため、短期間で社会復帰が可能となる。また、手術の負担に耐えられない高齢者の治療が可能となる。

 (3) 通院による治療が可能
 粒子線治療は、体にメスを入れない治療法であり、通院による治療が可能である。治療と社会生活の両立が可能で、高いQOL(生活の質)を維持しながら治療することが可能となる。

 (4) 生物学的効果が高い
 粒子線治療、特に炭素線治療は、エックス線治療に比べて生物学的効果が高く、がん細胞を殺す能力に優れており、粒子線治療が絶対的に有利ながんがある。

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             重粒子線による治療部位


                     (九州国際重粒子線がん治療センターHP引用)

 

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